Ⅰ概要
一、第一に、その音声によって、心気が充実しているか。
二、 次に、印堂に苞(ホウ=凶)か興肉(吉)があるか
1, 印堂の血色がよいときは、信念を貫くことができる。
2,印堂が暗色のときは、信念が弱いので、成功しない。
三. 次に鼻の障り(曲、傷、シミ)を観、。
1,小鼻が大肉着きは不撓不屈(フトウフクツ)の精神あり、
2,家続が良相であれば一家協力する、
3,地閣が広大で肉着きがよいと資力もあり金融状態もよく、
4,側陰面の血色がよいと後援者があり、
5,顴骨の色艶がよいと世評もよい。
--- 上記であれば成功するものと断ずる。
Ⅱ側面(六府)
一、男占に於て、右面が左面より良相で血色がよいときは、新規事業は発展成功する。(女占に於いては右と反対)
Ⅲ部位
一、男占に於いて、「福堂」「鼻」「法令」の三部位が、左側の方が右側より血色が美しいときは、絶対に現在の職業を変えてはいけない。(女占にあっては左右が逆)
二. 「食禄」と「口唇」一帯に忌むべき血色が現われたときは、生活の変化を暗示しているので、職業を変えた方がよいと断ずべき場合もある。
眉間(印堂)に下記
第一図・・共同事業の相談中であり、この気流が美しい血色の中に現われた時はそれが成立して後事業は発展する。
第二図・・共同事業成立する。
第三図・・共同事業不成立。
第四図・・独立事業に着手後成功する
第五図・第六図・・失敗の前兆
*印堂に悪色が現われると、新規事業に着手すれば大損失を蒙る兆候である。
*悪色が「天中」より「鼻」にかけて一直線に走っていると、会社、組合、共両事業等について紛糾が生ずる。
*悪気流が「天中」より発し「鼻」或は眉尻を経て「顴骨」に走るのは、公共事業に永年献身的努力をしながらその効が願われず苦痛の状態である。
*共同事業や会社などを始める時や、現在営業している時に同志の顔や人数が法令に沿って現れる。
1,官禄・鼻が良相で血色が美しいときは、勤務先の上長者は人格者であり、その引立を受ける。
2,鼻に青色が現われると中傷を受け、黒か鼠色があるときは中傷から引立を受けることができないのであって、
・右側の「福堂」、鼻脇、「法令」の血色が左側よりよい血色をなすときは(男占)勤務先を変更した方がよい。
3,目の周囲が美しいときは、家族の協力を得ることができる。
4,眉の地肌が美しいときは、兄弟、同僚の援助を受ける。
*「官禄」が上相でも、悪色は、運命衰退期であって、諸事滞り勝ちで、事業に失敗したり、失業したりJする事態が生ずる
1,「山林」一帯に悪色があるのは、事業が停頓する。
a,赤色がは、訴訟沙汰になる虞(オソレ)がある。
b,同時にかゝる色が「官禄」「印堂」「鼻」に現われゝば癒々(イヨイヨ)免れ難い。
2,外福堂」の肉が落ち悪色があれば、貸倒れになるか、新規事業に投資して損失を蒙る。
3,遷移が特にくぼんでいるのは、共同事業をすれば損をする。
4,眉頭に悪色が現われると、感情問題から兄弟、共同事業者、友人等の間に事件が起る
5,好門の肉が陥っているのは、応援者が得られず、又共同事業は失敗する。
a,奸門が悪色は、後援者の故障から、八、九分通り成功していることも最後の段階で失敗する。
6,命門に悪色は死相、事業は破滅。
7,人中」が短いのは、涙脆く意志薄弱で、大事業は成功できない。
8,法令が口唇附近で止っているのは、心狭く利己的で懐疑心強く心を許し有って人と交ることができず、大事業は成し得ないが、中小金業者としては手堅い経営で小金を蓄積する。
9,奴僕に悪色が現われると、使用人が物を持逃げする。ストライキが勃発し事業の運営に故障を生ずる。
・鼻と法令と天庭の三個所を觀るが通例なれども、兼ねて福堂を觀るべし。
・口傳に曰く、法令の筋定まらざる者は、家業定まらず、天庭に疵あるか、或は缺陥瘡痕ある者は、家業幾度も變る者と知るべし。
・右三個所に申分なく、紅潤なれば、当時家業繁榮なるの時なり。
一、法令
1、法令の外側に美色があれば、当時家業が繁昌している。
* 法令の外側に悪色があれば、当時家業がうまく行かない。
2,法令筋の中に泥色があれば家産または家業に破綻が生ずる
3,法令筋の外側に美色、内側に暗気、人目にはよく見えてもその実はよくない
4,法令がはっきりとしない者は家業が定まらないのである。
*. 道に背く者は法令がきちんとせず何となく淋し気に見える。
*家業が定まっている人の法令筋がはっきりしない時は家業の衰えている。
5、 法令から美色が二筋に下る時は、必ず家業も二筋に分かれるであろう。
*潤いのない気色が古い家業で、潤いのある気色をこれから始める家業と考えなさい。
*その潤いの度合によってこれから始める家業の善悪を考えなさい。
二、法令の気色
1,黄、紅、美は家業が繁昌するのである。
*青、白、紫があらわれる時は家業が衰えている。
2、赤色があらわれる時は家業に災いがあるのであろう。
3,黒色があらわれる時は家業から離れるか、損失を受ける。
三、法令と他部位
1,法令の元から口のあたりまで美色があれば商売に利益がある。
* 法令の元から口のあたりまで悪色があれば商売に利益がない
2,右身左身から美色が出て口のまわりまである時は、近く悦び事がある。
3,法令に土色があって、さらに地閣や奴僕のあたりに悪色があれば、家産を破る。
4,奴僕から悪色が法令の筋を登る時は、力となる部下が我身の害となる。
*奴僕からはっきりしない気色が法令の筋を登る時は部下を多く持つ人にあらわれる。
四、食禄
1,食禄に美色があれば家業の悦びであろう。
*食禄に汚れた色があれ辛労がある。
2,食禄に赤色があらわれる時は、家業をはなれる。
五、食禄と他部位
1, 食禄に美色、法令の外まで出てあらわれる時は、悦びが世間に知れる。
* 食禄に汚れた色、法令の外まで出てあらわれる時は、家業をはなれる。
2、食禄から美色が出て口の周囲をかこむ時は必ず近く家業の善事がある。
3,食禄から汚色が生じ、それが口を取りまいて唇に達し、さらに下唇の内側に黒色や青色が飛んだようにあらわれると近いうちに路上生活者になる。
六、面色
1,一面に穢(あい=不潔)色があらわれる時は、避け得ぬ窮危の訪れと考えなさい。
2、一面に泥色があらわれる時は、災難、家業破った 後と考えなさい。
3, 額の左右が黒いのは凶ではなく、相応の福運に恵まれるであろう。
○面色が衰えて非常に悪くなっても、法令に潤色があれば決して悪いと判断してはいけない。むしろ家業繁昌の相と考えなさい。